ユウゲショウが木陰でひっそり咲いていました。なんとも艶っぽい色気のある名前の彼女は、今日は一人ぼっちでした。ちょっと可哀想ですが、花芽がたくさん付いているので、そのうち仲間も増えるでしょう。毎年こぼれ種で生えて来ます。
うちの庭はほとんど手入れしない、というか、放ったらかし栽培です。何となく地に合った子が、何となく居座っている感じですね。(笑)
居心地が悪い子たちはいつの間にか消えちゃいます。「自然を信じて、自然に任せて」がお互いに楽な関係でいられるので…。
ところで、もう皆さんお気付きかも知れません。<アルジの植物道楽>のブログの中には、雑草がたくさん登場してきます。園芸店には売ってない、価値も認めてもらっていない子たちです。
ワークショップの準備を手伝って、山に入ってアケビを取ったりしたことがありました。そうやって草や木を掻き分けているうちに、普段なら見ていても気にもかけない子たちの、そのしなやかさ、たくましさが、お店で流通する大きな花を付ける綺麗で上品な子たちとは違った美しさを持っていることに気付きました。
流通しているお花の大多数は、人間が手を入れて改良したものです。より大きな、より目を引く色のお花…。それに比べると、雑草のものは小さく、純朴な色が多い。でも、日々自然の中で戦っている彼女らには、別の美しさがあります。
皆さんに、田舎で暮らしていないと気付かない、自然の中にあるそういった美しさをお伝えできたらいいなと思って、アルジは今日もキーボードを打っています。