さて、この日のワークショップは大澤英美さん。テーマは野花と遊ぶ。
このテーマも今ではすっかり農園の名物になっていますが、植物の知識が豊富で、作品の光の部分のみならず影までも、そして日常の文化までも自在に操るフローリスト大澤英美さんにお願いして、2016年の花摘み会のイベントとして企画されたのが始まりでした。
この参加者には、現役のフローリストさんも毎年のようにいらっしゃいます。皆さん共通しているのは、楽しい、発見、といったキーワードなんです。

さて、ウルシのような危険な植物や、その他注意点の説明の後、野花の散策と採取に意気揚々と出掛けていった参加者の皆さんは、小半時後には手に手に獲物をたくさん抱えて、少女のような笑顔で戻ってきました。そうそう、初めて使う高枝切りバサミが楽しくなってしまった方も…。
その後のレッスンでは、それぞれ個別に丁寧な指導があり、皆さん熱心に取り組んでいらっしゃいました。そして最後にはCampagneさん(@campagne_k)のお菓子のお土産まで。大きな歓声が沸いていました。
ところで、この光景は最初の2016年以来、毎年の参加者さんがほとんど同じなんです。こうして歴史を書けるほど長く続いているのには、この企画がいかに人の心を動かすような力を持っているのかということなのでしょう。このワークショップに参加した直後から、日頃目もくれていなかった周囲の自然の中に、ここにも、あそこにも、輝くような美が埋まっているのに気付くのです。それは道端の草の中、雑木林の端っこ、あらゆるところにたくさんあるんです。
下の作品は大澤英美さんのデモです。