ある公園で桜の下でコーヒーを楽しんでいて、ふと気付けば一番立派な木がありました。だいぶ古い木のようで、幹の半分はコケに被われています。
「ここの主の桜なのかな。ちょっと挨拶しよう」
と思って近付いていくと、もう使わなくなって枯れた小枝もたくさんまとっていました。植物は人間のように古い組織を壊して新しく代謝することはできませんから、こうして使わなくなった部分は枯れ枝として残ります。
でも花は他の若い木に遅れることなく咲くし、むしろ年々積み重ねた枝に他のどの木よりも多くの花を付けて、来る者を楽しませてくれます。
こんな歳の取り方をしたいなあと、ちょっと思ったお花見コーヒータイムでした。