バレンタインデーが近づくこの頃、相変わらず寒い中にも、僕ら農家は少し日差しが強くなったなと感じているんです。ハウスの花たちもこの頃を境に激変します。水分や養分の要求量が急増し、花の咲くサイクルも一段速くなっていきます。そこに毎年ちょうど立春が来るので、この言葉の通り、まさにこの日が春が始まる日なんだと思える訳です。同時に僕らの仕事量も増えてきて、
「あー、疲れた」
と口にする日が多くなります。「二十四節気」によれば、この後は雨水、啓蟄、春分と続きます。そのタイムラインに連動する様にハウスの花たちもフィナーレへの階段を駆け上っていきます。