今農園では、周囲の雑草の中でツユクサが鮮やかな青い花を付けていて、一際目を引きます。グリーンの中で青はこの子たちだけ。草刈りするのを思わず躊躇する程です!

古来、色が付き易いことから月草(ツキグサ)と呼ばれているそうですが、その反面、染まった色がすぐ落ちるので「移ろい」の枕詞にもなっているとか…。

万葉集にこんな歌がありました。

百に千に   人は言ふとも　月草の　うつろふ心　我れ持ためやも

（いろいろ人は言うけど、私は一途。月草の移ろい易さは持たないよ。）

と、言い切っちゃう作者はなんてカッコ良い人なんでしょう?そういうカッコ良さと無縁のアルジもこうありたいものですが…。（笑）

ところでこのツユクサ、朝露の間だけ咲くから移ろいやすいイメージに繋がったとも。この花もこの瞬間だけの出会い。明日にはもう会えない。それ故になおさら美しい。僕の好きな野花の一つです。