うちの町内会は、近所の草刈り作業を自治体から請け負って、その報酬が町内会費になるという一風変わったシステムで、故に町内会費はなんとタダ!
近所の方の多くは、時々こういう作業をする事でお互いの交流につながるので、一石二鳥で良い事だと思っている。半数以上が農家さんなので、草刈り機や鎌も当たり前に持っているんです。少数派のサラリーマン家庭の方は、軍手やホウキで刈られた草を集めたり、隅の機械が入れないところを手入れしたりしています。
一方、自治体から見れば、どうせ業者に依頼しなければならないので、住民に依頼しても同じことだし、地域の活性化にもなるので、良い話なのです。
ただ、年間三回くらい行われるのが、ちょっと面倒なんですよね。街の希薄な近所付き合いは、気楽で、休日を取られる事もなく、個人的に自由な住まい方と言えるけれど、こうして町内会費を自分達で稼ぐ事で、町への愛着を感じられるし、普段から自分たちの町を良くしようという気持ちが芽生えていると思っています。
サラリーマン家庭の方の中には、たまの日曜日に奉仕作業なんてしたくないし、町内会費くらい現金で払うから免除して欲しいと思っている方もいらっしゃいます。それも一理あります。
農家にとっては草刈りなんて日常ですし、手馴れた仕事だし、日曜も祝日も関係ないですから、これも一理あります。
アルジは人間らしい住まい方として、全国に自慢できるやり方の様に感じます。皆さんは、どう思われるでしょう?