農家はいつもワクワクしていられます。畑のまわりの林の木々が、雑草たちが、一斉に芽吹き出す時期は特にそう思います。草刈りが大変になるのと裏腹に、彼らのほとばしるエネルギーが、農作業で疲れた僕らを励ましてくれます。
瑞々しい新緑の間を抜けて吹いてくる心地良い涼風と、休むことなく聞こえてくる小鳥たちのさえずりもまた、自然の際で生きている農家の特権です。
自然は人間がコントロールできる程小さくありません。僕らはただ作物の生育をほんの少し手伝うだけです。あとは自然がやってくれます…。
自然を破壊し、汚染し、環境に大きな負荷をかけてまで作物を作るのでは、こうして恵みをもたらしてくれる自然を裏切ることになります。僕たちの次の世代、また次の世代へこの豊かさをバトンタッチできる様な農業技術でなければなりません。とウクレレを弾きながら、そんなことをよく考えます…。