花摘み会には、お子様連れのお客様もよくいらっしゃいます。あるお客様がご自宅でのこんなシーンを教えてくださいました。
「ねえママ、今度どこ行くの?」
「花摘み会に行くのよ」
「何をするの?」
「お花を摘むのよ」
「摘むってなあに?」
そうなんです。その子は花を「摘む」という行為が分らなかった。特に街の子供たちなら尚更です。学校の校庭に草花はあっても、除草剤が撒かれているから草に触ってはいけないと教わるところもあるそうです。
昔は公園で四つ葉のクローバーをさがしたり、お花を摘んで花かんむりを作ったり、そんな光景をよく見ました。僕は田舎の出身ですから、子供の頃は通学路の桑の実を摘んで食べたり、スイバをかじったり、笹舟を川に流して競走したりした記憶があります。
花摘み会で、
「花を摘むのは初めてです」
そういって楽しそうにされている方が多くいらっしゃいました。大人の方でも街で暮らしていらっしゃる方は、そうだろうと思います。
「花を摘む」の楽しさをお子様はもちろん、多くの方に経験していただきたいと願っています。
©photo by Aya Tani