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ローテク農業はハイテクから

ついさっきまで、まったく初対面の遠方のお花屋さんたちと、リモートで対談していました。そのほんの半時ほど前までは畑にいて、作物の手入れをしていたのだから、本当に便利な世の中になったものです。これで5Gが普及したら、一体どんな事が実現できるんだろうかと、今からワクワクします。

 

その一方で僕らが目指しているのは、『sustainable で natural な農業』だというんだから、ちょっと不思議。どう見ても正反対でしょう?

 

思えば、数年前に農薬を使わない農業を計画した時から、実際に実行してみたその間に、このICTは僕らに大いに役立つ情報を次々と提供してくれました。それもかなりの部分はタダなのだから、本当にありがたいことです。

 

『sustainable で natural な農業』って実はかなりデリケートで、条件が少し崩れただけで、あっという間に壊滅的な影響を受けてしまう。だから、いろいろな情報を事前に読んで理解しておけるのは、問題の解決以外にリスクヘッジの面でも有効です。

 

僕らが入手した様々な情報を検討して、適していそうな資材を幾つか組み合わせて、なんとか病害虫を防ぐ計画を完成させた時、ある方が僕らと全く同じ資材と方法で成功され、コンサルタントをされているのを偶然知って、僕らは成功への確信を持つことになります。

 

ちょうど釣りに行って、なかなか釣果が無い時に、魚がたくさん泳いでいるのを目にしたようなものです。そうなれば不思議なもので、何時間釣れなくとも「いつかはきっと釣れる!」と確信を持ってゆったり構えていられます。そしてその釣り場を選んだことも正解だったと知ることになります。

 

あるいは逆に、これをやったけど成果が出なかったというネガティブな情報も役に立ちます。その失敗への道を予め排除して考えることができるのは、とても効率が良い。

 

そんな訳で、この『sustainable で natural な農業』にはICTは絶対不可欠なんです。これが無ければ、ここまで来れなかったに違いない。

https://farmtakao.com/blog/2906.html

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